金山新橋交差点の南西に道標が建っている。美濃街道(名古屋道・熱田道)と佐屋街道が分岐するこの場所に、旅人の案内をするため建てられたものだ。
今の道標は、文政4年(1821)6月に建てられた物だ。
4面に
「南 左 さや海道 つしま道」
「西 右 宮海道 左 なこや道」
「北 文政 辛巳年 六月 佐屋旅籠屋中」
「東 右 なこや 木曽 海道」
と彫られている。
文政元年(1818)頃の旧道標
『絵本上雲雀』
この道標について、『金明録』(猿猴庵日記)の文政4年の記録に
「此頃、新尾頭佐屋海道名古屋道追分の印石、立替る。但し、是迄の石は背ひきく(低く)地に半分埋り有しを、此度、改て新に石を拵へる。」
とある。
『佐屋路分間延絵図』
2021/07/16