景雲橋の架設
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◇栗田組が施工
景雲橋の工事は道路と同じ大正2年(1913)に完成し、今も欄干が再利用されているモダンな納屋橋への改築を請け負った栗田組が行っている。
大正2年3月6日に契約を締結し4月1日に工事を始めた。『扶桑新聞』には工事費は35,000円で、干潮以下15尺(4.5m)に掘り下げ、連日100名以上の人夫が昼夜兼行で施工予定と書かれている。
木鉄混用橋で、長さが13間5尺(25.2m)、幅が8間(14.6m)で、橋の4隅と中央に合計8基のガス灯が設置された。
設計は、名古屋市の土木技師伊藤千代太である。この橋は昭和44年(1969)に現在の橋へ架替えられたが、残されている写真を見ると、景雲橋から4年後の大正6年(1917)に架け替えられ今も使われている中橋と同様に、橋脚は細い鉄骨を組み合わせてリベットで留める造りとなっている。二つの橋は同じ設計者の手によるものかも知れない。
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旧景雲橋の橋脚 |
中橋の橋脚 |
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◇渡り初め
10月22日に渡り初めが行われた。150名の来賓が参加し、藪下町の平松とめ(102才)と上長者町の中島重二郎(101才)が先導した。御園門入口左側の空き地にテントを張って祝宴が行われ、沿道の町々は踊りや浪花節・子ども相撲などの余興を行い、瀬戸電は電飾の車両を走らせた。
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完成間近の景雲橋
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渡り初め |
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◇現在の橋に架け替え
永年親しまれてきた景雲橋だが、老朽化と拡幅のため昭和44年12月に架け替えられた。橋長が35.8m、幅員が29.1mの鋼製桁橋である。
なお、北側に並行して架かるパイプは、上水を送る水路橋である。 |
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