旧橋親柱が風格を添える
運 河 橋

 中川運河の最上流に架かるのが運河橋である。開削時に架けられた他の橋より2年遅れて完成し、老朽化などのため近年架け替えが行われた。新橋では、旧橋の風格ある親柱を再利用している。





 昭和6年(1931)に初めて架けられた。運河開削当初に架けられた他の橋は昭和4年(1929)に完成しているが、この橋は少し遅れて架けられた。
 大正13年(1924)に中川運河などを整備する運河網計画と近代的な道路を整備する道路網計画を都市計画決定した。その都市計画道路の一つがこの橋を通る道路で、新しい道路を建設する一環として架橋したので他の橋より時期が遅れたのである。

 年月を経て老朽化が進み、現在の耐震基準を満たさないので、平成19年(2007)から架け替えが始まり、令和5年(2023)現在ほぼ完成している。

 架け替えは全面改築だが、親柱は旧橋の物を再利用している。
 中川運河に架かる橋では一番立派な親柱で、歴史と風格を感じさせることから、処分するには忍びなく新橋にも使ったのだろう。







 2024/04/28