広小路が通る納屋橋に比べて、岩井橋は今ひとつ注目を浴びることが少ないが、大正後期の土木技術の粋を集めて造られた橋である。鋼製アーチ橋では、大阪の東横堀川に架かる本町橋に次いで日本で二番目に古い橋で、優美なアーチ、どっしりとした石の欄干、四隅に設けられた石造りの共同物揚場の川岸には舟を係留する石のビット(係留柱)があり、架けられた当時の土木技術と輸送幹線だった堀川の姿を今に伝えている。 |
約100年前に架橋 | 関場茂樹・武田五一の設計 | 100年前の技術を今に伝える |
2021/07/01 |
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