食糧事情が安定するとともに、この井戸もいつの頃か使われなくなり永年放置されていたが、平成13年(2001)10月から黒川(堀川上流部)の維持用水として再び利用されるようになった。
その頃、上飯田連絡線の地下鉄工事が行われていた。工事により湧き出た地下水は黒川樋門の所で放流され、黒川は山奥の清流のようなすばらしい環境になった。だが工事の終了とともに放流が中止され、再び死んだ川になることが懸念された。
この代替水源として13年7月より庄内川から毎秒0.3㎥の水を暫定的に黒川へ流すことになった。
しかし魚の産卵時期など庄内川自体の環境保全のため取水できないときもある。このような時に、この井戸から毎秒0.02㎥の水を汲みあげて黒川に流している。水量は少いものの、清冽な井戸水は黒川の環境維持に役立っている。
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