堀川の河口近くに、川を横断して水門が設けられている。伊勢湾台風の高潮被害の経験から水門を設置し、普段は解放しているが台風などの時は閉鎖して堀川に高潮が侵入しないようにする重要な施設である。 |
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昭和34年(1959)の伊勢湾台風で愛知県は大変な被害を被り、再び悲惨な災害を繰り返さないよう防潮壁の建設が行われることになった。 伊勢湾台風クラスの高潮に耐えられるように、庄内川河口から八・九号地の境界まで、名古屋港を取り囲むようにNP+6.0m(八号地南側などは6.5m)の防潮壁が昭和34〜38年(1959~1963)度に築造された。 一番の問題は堀川で高潮被害をどう防ぐかであった。堀川の沿岸には、建物が岸ぎりぎりにたくさん建てられており、筏で運んできた木材を陸揚げして製材する木材業が盛んである。川岸に高い防潮壁を造ることは困難であり、沿川の産業へ与える影響も大きい。 このため、河口部に防潮水門を造ることにした。台風の時には、水門を閉め切って海から高潮が侵入するのを防ぎ、上流から流れてくる水はポンプで海へ排水する仕組みだ。また、小型の船舶が事前に水門の内側へ避難することで待避所としても役立つ。 36年(1961)5月に建設が決まった。船が通航するための水門が4門と排水門が1門。ポンプ3基で1分間に4,000㌧の排水をするポンプ所が併設された。 39年(1964)に竣工し、台風の接近や異常潮位の時には水門が閉鎖され市街地を高潮から守っている。 |
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普段は解放して船が通航 |
堀川口ポンプ所 |
2023/10/17 |
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