堀川に架かる住吉橋は、渡っているとレトロな雰囲気の橋という感じを受けるだけだが、橋を支えているのは3連アーチという珍しい構造である。 |
住吉橋は八熊通の整備にともない、昭和12年(1937)に初めてかけられ、その橋が今も使われている。中央が鋼アーチ橋で両側がコンクリートアーチ橋というあまり類例のない構造である。 架けられた時代を反映して鋼アーチはリベット締めで組まれ、親柱は大きな石造で風格を感じるデザインとなっている。親柱の灯具は戦争中の金属供出で無くなり、戦後作り直したものだ。架橋当時の写真と比べるとほぼ同じだが、側面に3灯あったのが2灯に減りデザインも異なり、上端の灯具もよく見ると台座の厚みなどが異なっているようだ。しかし,この橋は架橋当時の姿をほぼそのまま伝える希有な橋と言える。 橋の名称は、たもとに鎮座する住吉神社から付けられた。 |
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コンクリートアーチと鋼アーチ |
架橋当時 |
現在 |
2021/07/05 |
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