広大な熱田新田は33の区画に分けられ、それぞれに観音堂が設けられた。今も観音堂は地域の人々の手で維持され、心の拠り所となっている。 |
熱田新田の番割観音 | 四・五番観音 | 六・七番観音 | |
八・九番観音 | 十・十一番観音 | 十二・十三番観音 |
四・五番観音 |
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熱田区四番一丁目にある。 四番観音は大阪府和泉市にある施福寺、五番は大阪府藤井寺市にある葛井(ふじい)寺の、いずれも「十一面千手千眼観世音菩薩」である。お堂の軒下にはそれぞれのご詠歌が掲示されている。 本堂左手の小堂には「延命重軽地蔵」が安置されているが、前面に格子があり、今は占いには使われていないようだ。 その外に、境内には「熱田御新田稲荷」と宝塔が安置されている。 |
六・七番観音 |
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熱田区六番一丁目にある。 六番観音は奈良県高取町にある南法華寺(壺坂寺)の「十一面千手千眼観世音菩薩」、七番観音は奈良県明日香村にある岡寺(龍蓋寺)の「如意輪観世音菩薩」である。 境内に「大矢橋」の親柱が保存されている。大矢橋はお堂のすぐ西側の南北道路の所を流れていた江川に架かっていた橋である。 |
八・九番観音 |
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熱田区八番町にある。 八番観音は奈良県桜井市にある長谷寺の「十一面観世音菩薩」、九番観音は奈良にある興福寺南円堂の「不空羂索観世音菩薩」である。 お堂の前に百曲街道の道標が建っている。正面に並んで「あつた なこや」と彫られているが、方向が合わないので他所から移設されたものである。右側面には「万吉」の文字が見られる。 |
2024/01/10 |
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