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子守地蔵のある路地入口の長屋の屋根に立派な屋根神様の祠がある。唐破風に鳳凰と竜の彫刻が飾られた見事な造りだ。
◇この地方特有 西区は多い
屋根の上に社を載せて神様をお祀りするのは、この地方独特の形態である。名古屋から岐阜にかけてみられるが、圧倒的に西区が多い。
◇祭神は3柱
お祀りしてあるのは熱田神宮と疫病に御利益のある津島神社、火伏の秋葉神社の三社が多く、津島神社と秋葉神社はどこも同じだが、熱田神宮の代わりに伊勢神宮や那古野神社などが祀られていることもある。
かつては町内や組ごとに祀られ、当番の人が毎月1日と15日に屋根に登ってお供えをあげていた。
屋根に社を設けたのは、人家が密集する下町では適当な土地がなかったからである。
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