武家屋敷から この地へ
金刀比羅神社
 円頓寺商店街の一角、狭い敷地に金刀比羅神社が鎮座している。
 堀川に近い場所なので、艀の船頭さんが航海安全を祈って創建したと思いきや、元は武家屋敷に祀られていたのが遷座したという。




 祭神は大国主命が主祭神で、須佐之男命・迦具土命を合祀している。

 元は三の丸の大道寺邸(現:県図書館)の庭に祀られていたが、安政6年(1859)にこの地へ遷座した。『名古屋市史 社寺編』によると、14年後の明治6年(1873)に「廃祭」され、4年後の明治10年(1877)に「共祭」が許され、12年(1879)に「再造遷宮」したとのことである。
 細長く狭い境内で、同書には20坪余と書かれている。

 入口に建つ鳥居は明治36年(1903)の建立で、伊藤萬蔵などが寄進している。また、近年名古屋弁のおみくじを出し、話題を呼んでいる。






 2022/03/18