日置橋の北東にある松原緑地には巨大なクスノキが生えている。樹齢千年とも言われる古木で、幹は大きな空洞になり枯れているがひこばえがうっそうと葉を茂らせて威容を誇っている。 |
江戸時代は山澄氏の下屋敷 | 雲龍神社の御神木に | 大楠を保存し 松原緑地へ |
大楠を保存し 松原緑地へ |
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長年にわたり塩漬けの市有地となっている問題が平成9年(1997)と13年(2001)の2回、市の監査委員会から指摘され、13年9月に市は地元へ木を伐採して土地を処分することを通告した。 しかし、なんとか保存したいとの意見が沸き起こり、松原緑地として整備して保存することになった。大楠の内部は空洞になっており倒壊の可能性があるため鉄パイプの支柱で支え、根の周りは砂などで養生をして保護を図っている。また、政教分離の原則から市の緑地に宗教施設を設けることはできないため、雲龍神社はなくなっている。 樹齢千年ともいわれ、弘法大師がお手植えした樹、織田信長が桶狭間の戦いに向かうときに戦勝祈願をした樹という伝説もある大楠は、今も静かに人々の暮らしを見下ろしている。 |
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平成24年(2012)の様子 |
2021/09/14 |
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