堤防上にたたずむ
津 島 社

 矢田川の堤防上に、ポツンと社が建っている。須佐之男命を祭神とする津島社だ。
 今ではあまり人通りもないこの場所に、どうして社が造られたのだろうか。




 守西ポンプ所西側の道路を南に行くと、矢田川の堤防に出る。その角にひっそりと小さな社が鎮座している。
 津島社である。ほとんど人が通らないこんな所にどうして祀ったのだろうか。

 実はこの場所はかつて非常に人通りの多い場所だった。ポンプ所西側の道路はかつての犬山街道で、三階橋は今より少し上流のこの場所に架かっていたのだ。ここは、小牧や犬山へ向かう多くの人が通る賑やかな場所だったのである。


 津島社の祭神は素戔嗚尊で疫病(伝染病)予防の神様だ。この場所は瀬古村の南の入口である。村に疫病が入ってこないよう、入口で神様に見張ってもらうため祀られたと考えられる。




 2024/11/24