明治新田で養殖
  『名古屋市実測図』
明治43年
愛知県水産試験場 養魚場
 今の名古屋では市内に養魚場があるということは想像もできないが、かつては南部にいくつもの養魚場があった。熱田が漁師町だったからだろうか、七里の渡しの対岸に県水産試験場の養魚場が開設されている。




 明治35年(1902)11月に愛知県水産試験場の養魚場が堀川岸の明治新田に開設された。一色村(現:西尾市)にあった養魚部をここへ移転したのである。
 面積は9,300坪(3.0㏊)〔4町3反(4.26㏊)とも〕で、鯉・ボラ・ウナギ・スッポンを養殖した。

 いつ頃まであったかははっきりしないが、大正11年(1922)の『名古屋市新地図』には記載されている。


『名古屋市
および付近図』
明治40年


養魚場 『愛知県写真帳』 明治43年

『名古屋新地図』 大正11年





 2023/08/04