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境内に碑がある。表には「特攻院義忠増信居士」と彫られている。裏面には「故陸軍少尉 太田増信 昭和二十年五月二十五日 第五十二振武隊員トシテ沖縄本島周辺ニ蟠踞セル敵艦船群ニ対シ必死必中ノ体当リ攻撃ヲ決行シ戦死ス 行年二十才 今次戦争ニ於ケル功ニ依リ功四級金鵄勲章及勲六等単光旭日章ヲ授ケ賜フ」と刻まれている。
昭和20年(1945)5月25日、太田増信さんは沖縄戦のさなか第五十二振武隊員として特攻に参加し戦死されたとのことだ。わずか20歳の若者であった。
◇特攻攻撃
昭和19年10月から爆弾を積んだ飛行機で敵艦に体当たりする特攻攻撃が始まった。特攻隊員として戦死した人の数は、靖国神社にある「特攻勇士を讃える」碑の記載では開戦当初の特殊潜航艇なども含めて陸海軍合計5,843名となっている。訓練中の犠牲者なども入れるとさらに大きな人数になるであろう。
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