境内の社
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江戸時代の文献や『尾張名所図会』の絵を見ると、昔は非常に多くの境内社があったが、現在は4つの境内社が祀られている。
拝殿の右手に鎮座するのが鉾取(ほことり)社だ。
境内の説明板には鉾取神(ほことりのかみ)が祭神と書かれている。鉾取神とは聞き慣れない神だが、大正時代に出版された『名古屋市史』には「祭神は武内宿禰とも、天鈿女命(あまのうずめのみこと)とも、神功皇后、武内宿禰二座ともいひて、詳ならず」と書かれている。
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南参道と西参道が交差するところにあるのは、御神井と御井(みい)社だ。祭神は御井神(みいのがみ)とのことである。
聞き慣れない神だが、『尾張徇行記』には、「水霊を祀り水門神と名付けている」という趣旨のことが書かれ、「尾張名所図会」には水門神(みとのかみ)祠の祭神は速秋津(はやあきつ)神と書いている。速秋津神はウィキペディアによると「伊邪那岐(いざなぎ)命・伊邪那美(いざなみ)命二神の間に産まれた男女一対の神で、水戸神はその総称」とのことである。
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本殿の左手、赤い鳥居の脇に鎮座するのは新宮(しんぐう)社で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られている。
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赤い鳥居の奥に進むと高蔵稲荷社がある。祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)である。
境内の説明板では「この稲荷には秀吉が幼い頃、母に手を引かれて参拝したとの言い伝えがあり、太閤出世稲荷と呼ばれている。」とのことである。 |