浜で拾った 聖徳太子像
聖 德 寺
 聖德寺は漁師が浜辺で拾った聖徳太子像を祀るお堂がある事から、この名が付いた。熱田は埋め立てにより陸が広がっていったが、かつてはこの寺近くまで海だったのである。七里の渡しの常夜灯も最初はこの寺近くに建てられている。





 亀腹山聖徳寺は浄土宗西山派の寺である。

 永禄7年(1564)に得然了益が創建し、文禄年間(1592~6)に2世等誉が太子堂を造営した。太子堂には漁師の助太夫が海浜で拾ったという聖徳太子像が安置され、このことから今の寺号になった。
 なお山号の亀腹山は、熱田は神仙思想で仙境の蓬莱山とされ、蓬莱山は亀の背に乗っていると考えられていた事から付いた名である。


太子堂
◇七里の渡しの常夜灯 最初は寺の西に
 寛永2年(1625)に七里の渡しの常夜灯が創設されたときは、太子堂西の海辺に設置された。承応3年(1654)に今の地へ移設されたが、それまでは聖徳寺が管理をしていた。




 2022/02/25