江戸時代からあった
長 良 橋
 長良橋は、かつて東海道の脇往還であった佐屋街道が通る橋であった。中川運河が開削されると大きく姿を変えたが、現在も県道が通る重要な橋である。





 江戸時代は佐屋街道が笈瀬川を超えるところに架かっていた橋で、
 『東海道 宿村大概帳』に「板橋 長8間(14.6m) 横2間(3.6m) 橋杭 3本立3組」と記録されている。

 中川運河の長良橋は、開削時の昭和4年9月に完成し、長さが95.2m、幅が9.1mで従来とは比較にならない大きな橋に変わったが、名称は旧称が引き継がれた。現在の橋は平成21年に架け替えられた橋である。


『佐屋路分間延絵図』

 中川運河の幅は下流部の中川口閘門から東海橋までの区間が91mで、中流部の東海橋から長良橋までは64mと狭くなり、上流部の長良橋から猿子橋までは再び広くなって91mである。
 上流部が広いのは、旧笹島貨物駅で鉄道輸送との連結する堀留の舟溜や松重閘門が混雑している時の滞船場所としての役割もあるからである。





 2024/04/05