町人の材木置場
尾頭橋の北東には木場
『尾張名陽図会』
町人扣 木場
 江戸時代の材木商は、主に城下の材木三ヶ町に店と住まいを構えていた。
 それに加えて、古渡橋から尾頭橋にかけて材木置場を持っていた。



 村絵図を見ると古渡橋北東の堀川岸に広い町人扣(ひかえ)木場、南西にも木場があった。さらに尾頭橋の北東の堀川岸にも木場と家が何か所もある。
 これは寛文4年(1664)に、材木商が集住していた城下の材木三ヶ町(元・上・下材木町)の者へ使用が許され材木置場になったものである。

 明治以降、堀川岸にはたくさんの製材工場が建ち並ぶようになったが、時代を遡ると江戸時代の木場にその源流があったことがうかがえる。

『古渡村絵図』



 2021/08/03